24血液型B

< O 型 編 >

生命力の根源を象徴するようなO型。情熱的で正義と力を愛する、行動派だ。

 O型とは、実はゼロ型のことである。ABO式血液型分類では、血液型は赤血球の表面にあるトゲ状の血液型物質によって決まる。A型、B型、AB型にはそれぞれ種類の違うトゲがある。そのトゲがない赤血球をゼロ(O)型、すなわちオー(O)型と呼んだのが始まりだ。その後の研究で、O型にはAやBの代わりにH抗原と呼ばれるトゲを持つことがわかったが。

 A、B、ABの赤血球にあるトゲは、それぞれ特異性(個性といってもいい)を示す標識と考えられるが、O型の持つH抗原にはそういった特異性がない。

 言い換えれば、O型はある意味で原初的。適応力が高く、生命力の強い血液型で、生命そのものの特徴を示す血液型とも考えられる。性格にしても行動的で情熱的、闘争心が強く、率直と、ストレートそのもの。裏表がなく、生への欲求、自己保存欲に正直に生きるのがO型ともいえるだろう。見ていてすがすがしい一方で、ややもするとデリカンーのなさを感じさせることもあるので注意したい。

 ところで、植物にも血液型物質が分布しているのだが、分かっているうちのほとんどがO型であるという。強い生命力を持つ植物とO型が近いというのは、なかなか興味深いことである。

 O型が生まれる両親の組み合わせは、6通りある。共通するのは強い意志力と行動力、開放的でストレートな気質といったところだ。リーダーシップを発揮して周囲をぐいぐい引っ張っていく、グループのボスタイプである。

 正義と力を信じて突き進むパワフルさだけでなく、ロマンチックで濃密な恋愛への憧れや、異性に甘えたいという欲求が強いのも、この血液型の特徴。

 

O+O=O

行動力抜群のり一ダー格。人の面倒もよく見るが、やや高圧的。

両親ともにO型なのて、当然O型の気質が顕著になる。バイタリティにあふれ、行動力は抜群。陽気で面倒見もいいので、周囲からリーダー格として慕われているはずだ。勝ち気で負けず嫌いなところがあり、すべての面で人より上に立っていないと気が済まない。ただそのため態度が高圧的になって、反感を買いやすいのがタマにキズ。せっかくの人望を傷つけないためにも、謙虚になることが大切だ。

 開放的なO型の両親のもとで育ったあなたは、幼い頃から大人の会話を耳にする機会が多く、いわゆるマセた子供だっただろう。口が達者で、物事を論理的に考えるところがあったようだ。その性質はさらに強調され、弁舌なめらかで説得力あるタイプに成長している。商談相手や異性を口説くときは、強い武器になるだろう。

 行動面では、O型の大胆さを受け継いでいると思いきや、意外と慎重。これはO型の両親の強引さゆえの失敗を、何度も目のあたりにしているからだろう。O型持ち前のおせっかいな面、性急な面も、ある程度セーブできるようだ。ただ、純正O型なので、考えた末の行動はずば抜けてスビーディで、決然としている。大胆に出るぺきところは出て、O型の本領を発揮できるだろう。

 全体的に、このタイプはO型の性質を受け継ぎつつ、欠点も学習してうまくカバーしている。O型の中て最も向上心が強く、野望も大きく、将来性あるタイプだ。

 

A+A=O

慎重さも持ち合わせた実行力の人。一見A型は、このタイプだ。

 O型はバラエティに富んだ性格をもたらす血液型である。いわゆる”らしくない”と言われる人は、O型に多い。中でもこのタイプは、A型と間違えられることがよくあるはず。慎重さ、堅実さをモットーにする両親の影響で、O型らしい大胆さ、強引さ、熱気に満ちた性格などが、影をひそめるからだ。とはいえ、いったん決めた目標は何があってもやり遂げる意志の強さには、O型らしさがうかがえる。また、気性の激しいO型気質が性格の土台に残っている。負けず嫌いで、ライバルや同期に負けまいと、徹夜で頑張ったりする一面があるのは、そうしたところからだろう。

 行動面では慎重に考えてから実行に踏み切るA型っぽさが支配的だが、いったん始めると脇目もふらず熱中するのはO型気質の表れ。一見A型に見えても、知れば知るほど”やっぱりO型”と言われるタノプなのだ。

 なお、A型の両親は金銭的にシビアで、O型が元来持つ気っぷの良さや太っ腹な面を抑圧する傾向がある。気前の良さは、O型にとって人間関係や社会的な発展を促す、大切な要素になる。このタイプはもう少しO型本来の持ち味を出すようにしていいだろう。

 一般的に、このタイプは親の影響が強い20代までは、従順に人が敷いたレールの上を走り、自立が完了する30代からは、O型らしいダイナミックな人生を歩む傾向がある。前半と後半で、ガラリと趣が変わりそうだ。

 

 

A+B=O

正反対の両親を見て、独自の判断力と交渉力を養った柔軟派。

 B型とA型の両親は、気質が正反対。仲の良し悪しにかかわらず、考え方、センスが違うことが多い。そこで子供は、間にはさまってどちらを信用していいか決めかね、結果として、自分独自の判断を優先するようになる。つまり、O型らしい独立心と気概を、人一倍強く持つタイプに育つ。しかも、両親の間に立って、自分の意見を通す機会が何度となくあり、交渉上手の才を身につける。そのため、強引さや独断的な性格は影をひそめ、交渉上手、説明上手になる可能性が高い。剛と柔を兼ね備えた、フレキシブルなO型がこのタイプといえるだろう。

 ただ、いい面ばはかりではない。このタイプは小さい頃からしっかりしているため、両親から早く親離れしすぎ、愛情を十分に受けていないことが多い。その影響で、人の気を引き、注目を集めようと、スタンドプレーにも走りがちだ。また、同情やお世辞に弱く、意外とカンタンに人にだまされやすい。良い恋愛関係を築き、保つことが、そのあたりの弱点をカバーする最良の方法だろう。

 このタイプの人は結婚後に大きく人生が開けることが多い。家族の愛が心の支えになり、心理的な安定度が増して、心や行動に落ち着きが生まれるからだ。女性はこの傾向が特に強い。

 基本的には、O型の長所を残しつつ、欠点である自己中心な面がかなりセーブされたタイプ、といえるだろう。異性の人気もかなり高い。

 

A+O=O

ウソを嫌い、正義感も強い。人徳家である一方、頑固さも。

 A型の潔癖さにO型の正義感の強さが結ぴつき、O型本来の公明正大な性格が最も強調されるタイプ、ウソや不正が大嫌いで、決して人を裏切ることがない。誰とでも公平に付き合うので、周囲の信頼は絶大である。誠実さが見込まれて、オフィスでも、責任ある地位に抜擢される可能性が高い。

 また、A型とO型の両親は、ともに意志が強い。こうと決めたら最後までやり通せ、と教育され、目標を実現する率は当然高い。ただ、思い込みが激しい面があり、他人の意見を受け入れないところもある。客観的な考えにはもっと柔軟になる努力が求められるところだ。

 A型とO型は、お互いの欠点をうまく力バーし合える相性にある。そんな両親を見て育ったあなたは、ごく自然に人への思いやりを発揮でき、人望を集めることが多い。一種の人徳家である。そのうえ、A型の協調性と、O型の社交性を受け継いでいるため、友人も多く、あなたの周辺はいつも賑やかなはず。異性に対しては、O型らしくアグレッシブに接するが、心の中では相手との信頼関係を大切にする、相互補完型の関係を望む。女性の場合は、関係が深まるほど、人間的なふれ合いが増え、恋が結婚に結びつきやすい。

 このタイプはO型の行動力にA型の計画性が、プラスされるため、着実に目標を達成していく。O型本来のスケールの大きさには欠けるが、強引でない分、より多くの人に好かれるだろう。

 

B+B=O

祭り、宴会大好き。B型ゆずりの楽観主義はマイナス面も。

 明るくノリの良いB型の両親を持ち、O型の陽気で行動力な面がさらに強調されている。人前に出ることが大好きで、宴会では真っ先に盛り上がるタイプ。また、開放的で自由なB型の家庭に育ったおかげで、敵と味方を八ッキリと区別するO型には珍しく、どんな人の個性も尊重し、受け入れることができる。当然、交友範囲は広く、周りはいつも賑やか。

 さらに、B型は型にはまらない自由な発想が得意だ。その血を受け継ぐあなたも、直線的な思考が支配的なO型にしては、やわらかな頭脳の持ち主だろう。オフィスでは柔軟な頭脳から生まれるアイデアを、O型の押しの強さでプッシュすれば、大きな成果を得られるはずだ。

 ただ、楽観生義で遊ぴ好きの両親の影響か、仕事や人生に対する姿勢が若干イージーで、真剣さに欠ける点もある。本来のO型の向上心をかき立て、充実した仕事、人生を追求すぺきだろう。

 明るくフランクな性格なので、異性にはよくモテ、恋愛経験は多いほうだが、命をかけるような大恋愛とは無縁。遊びっぽい恋が中心で、アバンチュールを楽しんだり、同時に複数の異性と付き合うこともある。女性は、結婚ををよく考えずに決めたりして、バツイチになる可能牲が高い。後悔したくないなら、慎重に。

 このタイプは、O型の野心的な性質がセーブされ、B型の自由で軽めのノリが目立つ。O型にしては、かなり軟派である。

 

B+O=O

おおらかで寛大。独立心旺盛で、常に最前線に立って活躍する。

 O型の寛大さにB型のさっばりした気性がプラスされて、物事にこだわらない、おおらかな性格が前面に押し出される。そのうえ、O型もB型もお人良しのところがあリ、面倒見がいいので、頼りにされることも多いはずだ。異性に対してもフランクに接するので、人気は高い。しかし、さっぱりしすぎているため、いまひとつ本格的な友情や恋が育ちにくく、結局、”いい人”で終わってしまいがち。とりわけ女性は、O型の惰熱を、もっとアピールする必要がある。

 また、O型もB型も独立心が旺盛てある。その血を受け継いだあなたも自主性が強く、人をアテにしない。どこまでも自分の力を信じ、どんな障害にも前向きに立ち向かつていく。困難にチャレンジし続け、生涯、仕事の最前線で活躍することになるだろう。ただ、O型の熱心さにB型の飽きっぼさが水をさすこともある。あとひと息のところで急に意欲が失せてしまったり、いい加減な行動に出て、それまでの努力を水の泡にしやすい。目標達成を望むなら、最後まで気を抜かないことが大切だ。

 また、このタイプの人は家庭に束縛されたくないB型と、家族のために自己犠牲も厭わないO型の間に立たされて育ってきたため、自分自身の家庭へのスタンスも揺れ動きやすい。人生の途中で蒸発したりすることも、ないとはいえない。

 直情型のO型にしては気が散りやすく、迷いやすいタイプといえそう。