2003.01.09. 板硝子業界新年御礼会


 関西板硝子卸商業組合(理事長・村島靖一郎氏)は恒例の2003年度新年互礼会を去る一月九日午前十一時から「アークホテル大阪」(大阪市中央区島之内)において開催、同商業組合の他来賓に国内板ガラス三メーカー、ガーディアンジャパン、関西板硝子工事協同組合、全硝連近畿ブロック会傘下の協組理事長・役員が参加、盛大に新年を祝していた。
 新年互礼会では先ず村島理事長、岩崎、濱田両副理事長、佐々木福利厚生委員長が会場入口で来場者を出迎え、佐々木福利厚生委員長の司会により次の順序で進められた。
 主催者挨拶、来賓紹介、来賓挨拶とつづき、関西板硝子工事協同組合理事長境紀世治氏の発声による乾杯があって祝宴に移り、宴半ばに全硝連近畿地区本部長南正助氏の挨拶があり、午後一時近くに関西板硝子卸商業組合副理事長岩崎幸一氏の発声で万歳三唱を行って中締めとし、無事祝宴を終了した。

なお村島理事長と来賓を代表して挨拶を行った日本板硝子大阪支店加藤好進支店長の挨拶要旨は次の通り。

■関西板硝子卸商業組合 理事長 村島靖一郎氏の挨拶
本日恒例の平成十五年度新年互礼会を開催させていただきましたところ、旭硝子板ガラス事業部の伊藤販売部長、日本板硝子・加藤支店長、セントラル硝子・坪井支店長、ガーディアンジャパン・原田チームリーダー、また関西工事協組は境理事長以下役員の方々、大硝協南理事長始め各県の理事長様二十一名の来賓をお迎えして、ここに賑にぎしく開催できますこと誠に大慶に存じます。
さて、すこし二〇〇二年を振り返って見ますと、牛肉の擬装事件や大物政治家の議員辞職が相次いだこと、一方、日・韓共催のW杯サッカーにおける日本チームの健闘、また北朝鮮から五名の拉致被害者の帰国に湧いたこと、小柴昌俊氏、田中耕一氏の二人もノーベル賞に輝かれたことは記憶に新しいところです。経済の方では1〜3月をとらえて「景気は穏やかな回復基調に入った」と見立て、五月には底入れ宣言までされましたが以降契機は著しく下降線をたどり、九月三十日竹中平蔵経済担当大臣を兼務されることになって以来「金融再生プログラム」を着実に実行に移す事、即ち不良債権処理を加速する事が表明されて以来、株価、企業倒産、失業者がますます増大、景気は下降線を辿るだろうという事でバブル破壊後の最低値を更新した。金融機関の保有する資産価値が目減りして不良債権処理もむずかしい状況になってきた。
我われ業界も例外でない。国、地方共、財政悪化のため発注工事も少なく、ゼネコンの発注額も競争激化で低くなり、われわれ下請業者への発注価格は低く、利益が出ないのが現状です。
卸商業組合の仕事の一番目はWG会の方達との定期的な会合を持ち、如何にして経営の安定化を図って行くか、今年も辛抱強く取り組まねばならないと思います.第二番は機能ガラスの拡販です。一つは京都議定書により二酸化炭素排出量削滅にそった省エネルギー商品の真空ガラスや複層ガラスです。新築住宅へのペアガラス装着については法制化への運動を続けなければなりません。もう一押しという段階ではないでしょうか。もう一つは最近の治安悪化に対応した防犯対策としての防犯ガラスです。新築に限らず既設住宅の取替需要に対応できるので、売先はほんの身近な処に沢山ある訳です。各県の商工業協組の方がたとタイアップして新商品のPR、拡販に務めたい。第三の仕事は小山元理事長が路をつけてくださったIT委員会の仕事です。新商品、機能商品を拡販するために創設した板協のインターネット"ガラスタウン"があります。IT委員会は我われ組合員自身のレベルアップは勿論のこと、お得意先である小売店のホームページを充実したものに立ち上げ、一般消費者からのアクセスが受けられるようにしなければと思っています。
このような活動を着実にやって行けば必ずや成果があがるのではないかと思うのです。今年は一つ勇気を持って待ちの商売から提案営業への展開を積極的に行うことが必要だと思います。本日お集まりの皆様方と共に一丸となって需要の開拓をしたいものと思います。

■来賓代表 日本板硝子大阪支店 加藤好進支店長
明けましておめでとうございます。本日、関西板硝子卸商業組合の新年互礼会にお招き頂き有難うございました。重ねてお礼を申し上げます。
今年はとくに寒い正月となり、日本経済の動向を象徴するかのような幕明けとなりました。今年は未年で羊は物事を完結するという意味があるといわれ未が来ると書いて未来と読みます。そういう意味では新しい幕開けになるとも考えております。
村島理事長ら先程話がありました、ガラスという商材にとってかわる商品はなく、未来永却続くものです。住宅着工とかビル建築の減少で量的総需要は減少しているが、質的な総需要は増えて行く。複層ガラスとか、防犯ガラスが、ドンドン伸びて行くだろう。一月九日付けの日経新聞に幣社出原社長が語っているように、二酸化炭素の減少が地球環境改善に大きな影響を与える、そして複層ガラスがCO2削減に効力を持っているだけに複層ガラスの需要も伸びるだろうし、防犯ガラスも時流に乗って生産が追いつかないほど需要が喚気されている。それを販売することが需要創造にもつながり、質的総需要の増加でもあり、代替品がないということは業界の展望を持った良い業界であるということが言える。先日、お施主様と話をしていて提案営業の重要性を感じた。それはお施主様が泥棒に入られたが、補修をしたガラス店が今まで入っていたアミ入ガラスを入れて帰った。アミ入りガラスは防火用で防犯ガラスには別にフィルムの入ったガラスがあるという提案を行って帰れば需要創造につながり、ビジネスチャンスが増えるというものです。
関西は地盤沈下し、大阪は単なる地方都市になりつつあるといわれている。われわれの業界には関西があるという事実を皆様の英智を結集し繁栄するよう皆様と共に頑張りたい。

gorekai01.jpg[800×531] gorekai03.jpg[800×531] gorekai04.jpg[800×531] gorekai05.jpg[800×531] gorekai06.jpg[800×531]