2005.02.08. 労働問題講習会


 関西板硝子卸商業組合(濱田陽石理事長)は二月八日、大阪市中央区の組合会館で全員協議会を開いた。議案審議の後、SMBCコンサルティング社会保険労務士の木村敬子氏を講師に、「労働時間の適正管理とメンタルヘルス」と題した講演会を開催した。木村氏は労働基準法に基づき適正に労務管理する必要性を説いた。
 労務問題については、経営者の無知、無関心によって行政指導に至るケースが最近増加しており、労働時間と賃金、従業員の健康管理とメンテルヘルス、そして改正労働基準法のポイントなどを学んだ。
 中でも時間外労働と賃金については、各事業所とも時間外の捕らえ方、各種手当などの実態に差異があり、ケースバイケースで対応していることが多い。法律のポイントや過去の判例を押さえながら、業務の効率化につながる方策を考える必要性を説明した。
 従業員の健康管理では、メンタルヘルスケア(心の健康)の徹底が最近強く叫ばれており、仕事で強い不安やストレスを感じる従業員が増加している実態を踏まえ、その対策が求められている。出社拒否、無断欠勤、職場内での人間関係や仕事上のトラブルの多発が見られ、これらストレスの増加に伴ううつ病、過労死や自殺など、事態の悪化を未然に防ぐ指針概要も説明した。

(文章・写真はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)