2007.01.09. 板硝子業界新年御礼会


 平成十九年度関西板硝子業界新年互礼会(関西板硝子卸商業組合、関西板硝子工事協同組合、全硝連近畿地区本部の三団体主催)が、一月九日(火)午前十一時より新阪急ホテル二階「紫の間」で開催された。
 同互礼会には、関西卸から杉山洋一理事長、関工硝から横尾道男理事長、全硝連近畿地区から南正助本部長をはじめとする組合員と板ガラスメーカー等の業界関係者百三十四名が出席、〇七年への期待をにじませながら、情報等の意見交換を行なった。
 互礼会は関西卸・辻本福利厚生委員長の司会で始まり、冒頭、主催者を代表して杉山理事長(関西卸)が別稿の通り挨拶し、来賓の紹介などが行なわれた後、来賓を代表してセントラル硝子且キ行役員大阪支店・高橋邦人大阪支店長が別稿の挨拶をし、全硝連近畿地区本部・南本部長の挨拶(別稿)と発声で乾杯。歓談後は横尾理事長の中締め挨拶(別稿)で閉会した。

 ▽杉山洋一関西卸理事長挨拶
 この二〇〇七年(亥年)が我々業界とってどの様な年になるのか、どのような業界にして行かなければならないのかを、この年頭に考えました。
 ご臨席の企業規模の大小を問わず、一枚のガラスをリサイクルまで行こうとする責任と、誇りを持って販売する、そしてエンドユーザー、メーカーの双方から必要とされる流通業界になる。これが我々の大きなテーマだと考えている。このリサイクルは、メーカ「だけではなく、我々流通業界が汗を流してこれに取り組んで行かなければならない。
 環境的には一昔前からデフレ状態が続き、ガラスの価格が低迷、これに昨今の原油高等で難しい状況が続いている中、どのように生き残って行かなければならないかを考えると、リサイクルを含め、責任施工の観点から、大硝協・南理事長がお話しの”良い人材”の確保、技能士の育成が、これからのポイントになる。
 また、メーカー様がラインアップの商品を、適材適所に最適なものをエンドユーザーにお届けするのが、我々の使命。さらに昨年、関工硝・横尾理事長の発案で業界発の「安全大会」が開催されたが、良い発案だと評価している。やはりリサイクルであれ、安全大会であれ、個々の企業が力を合わせ業界全体で進めて行かないと成り立って行かず、この大きな力を頂戴して初めてこの業界が良い方向に向いて行くのではないかと思う。
 この亥年は、中国や韓国では「豚年」といわれ、特に韓国では「黄金の豚年」と称され、六百年に一度の縁起の良い年と云われている。これにあやかり、業界発展の年にして行きたい。

 ▽セントラル硝子且キ行役員・高橋邦人大阪支店長(来賓代表)挨拶
 大阪の経済を新聞で見ると、少し字幕(見出し)が変わってきた。以前は悪い枕ことばでアピールしていた「地盤沈下著しい大阪は」「名古屋に抜かれた近畿経済は」という具合で。ところが縁起を良いという気持ちで見てみますと、昨今の新聞では枕ことばが消え、シンプルに「大阪は」とか「関西経済は」が主語になり、これも少し明るい材料かなと私自身は思っている。明るい材料といえば、関西地区は大型プロジェクトが軒並みで、我々の方で何時も話題になりますのは、梅田地区に三越が来るということで活況を呈するのではないか。或いは南では高島屋が、阿倍野地区では近鉄が再開発を計画するなどデパート業界は競争が激しいが、良いこともあって周辺の需要を喚起し、新しい需要や新しい創造物が出てくるということで、当事者にとっては大変なことだが、我々から見るとウエルカムな状況だといえる。
 業界にとりましては、ただ単に激しい競争をするだけで無味乾燥で、何の価値もない業界もあるかとは思いますが、我々ガラス業界、他の業界から見て無味乾燥ではないと胸を張って言える一年にしたいと思っている。
 私どもでは、社会通念(ニーズ)に乗っ取り、防災、防犯といった色々な高機能商品を出しております。我々は、これは商品というより製品との認識を持っており、住民の方々の改装、怪我のない施工、狂いいのない施工をもって初めて、マーケットで良い商品と評価されます。その意味で、昨年関工硝の横尾理事長が「安全商品」に重点を置かれたことはタイムリーな内容だと思っている。また、新春特集号では大硝協・南理事長が施工技能士の社会的地位の向上を提言されており、非常に感銘を受けた次第。
 これから先、各メーカーとも社会ニーズの名の下に、色々な高機能商品を出して行く積もりですが、常に皆様とともに「安全」「怪我のない施工」「くるいのない施工」「安全な配送」を意識することで良い商品になるんだいうこと肝に命じ、手を携えこの一年を運営して参りたい。

 ▽南正助全硝連近畿ブロック本部長挨拶
 今年は司会の方の紹介の通り、鏡組合、技能士会の方からもご出席を頂き、まさしく業界の執行艦隊が開催され喜ばしい限り。先ほど、高橋支店長からもお話しがございましたが、これからのガラス業界の地位の向上ということで、全硝連としてその実現に向け邁進したいと思っている。
 特に商品は、施工者たる我々がしっかりと施工をしなければ、必ずメーカーに帰って行く訳ですから、その意味で責任を持った施工をしなければなりません。同時に我々でなければ出来ないといことを、業界以外にアピールをしていくよう、そんな業界を構築して行きたい。
 今年はまた、内需関連はフォローの風が吹こうかと思いますが、まだまだ談合、収賄等ゼネコンではアゲインストの風も吹いている。このアゲインストの時には頭を低くして、地を這う努力をしながら頑張って行きたいと思っている。

 ∇横尾道男関工硝理事長挨拶
 本年も皆様のご支援各項きながら事業を進めて参りたいと思っている。ご承知の通り、今世界で一番問題になっているのは環境問題です。関工硝でも一度方針を変え、地球に優しい製品の取扱推進と拡販を願っており、防災ならびに人災製品を定めたいと思っている。
 開口部を引きつがって早二十一年経っているが、この業界もそういうことに踊っていたのでけないかと思っている。
 関工硝では、皆様とともに地球に優しい防災、人に優しい人災ガラスを扱って邁進したいと考えており、ご協力お願いしたい。
 目標は、景初のご挨拶にもありました通り、先ずは「安全」です。次に「会社の利益」、そして「人材」だと思っており、この様なことを踏まえ頑張って行きたい。

(文章はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)