2006.04.27. 総 会


 関西板硝子卸商業組合(杉山洋一理事長)は四月二十六日、大阪市中央区の関西卸組合会館で通常総会と講演会、アークホテルで懇親会を開いた。講演会は立花正敏日本板硝子BP事業本部営業本部建築硝子部主席技師が国内のガラス建築の動向、ガラス業界関連動向、省エネ法改正の概要、省エネガラス、新JIS表示制度、欧州の都市別最新ガラス建築について説明した。



杉山洋一理事長
 二年前に組合の会議をペーパーレス化しようとの話が出た。当組合はホームページも早くから立ち上げており、それらを推進する中でペーパーレスも可能と判断。随時ホームページに報告事項を掲載することで、皆が同じ方向を向き、会議が進められると考えた。経費削減にもなる。そしてついに本日の総会をペーパーレスで行うことができた。小さなことの積み重ねしかできないが、この一年さらに前進したい。
 板硝子協会さん中心に合わせガラスのリサイクルを進めている。来年四月からは関西でも本格稼動する予定。今年中にいろいろ検討会を開く。
 関東ではメーカーさん中心に複層ガラスのリサイクルも進めようとしており、何とか来年四月には試作稼動でもできたらよいと思っている。横のつながり、水平展開しないと前へ進まない。このようなことこそ、組合の意義が発揮できると考える。

高橋邦人セントラル硝子執行役員大阪支店長
 安全、安心、エコ、リサイクルが今キーワードになっている。しかしこれらをガラス業界とどう結び付けるのかというと、エコにガラスをプラスして「エコガラス」、防犯プラスガラスで「防犯ガラス」は子供でも分かるかもしれないが、中身は何なのかというと、そこまでまだ広まっていない気がする。あまり上ずった活動をしないようメーカー、卸が一体となって商品の普及に努めていきたい。
 以前は三メーカーによる国内市場のカバー率は100%に近かった。卸組合さんの総会で決まったことが、イコール業界のルールのようでもあったと思う。輸入品等が入ってきて、若干市場のカバー率が落ちた。最近では海外等で窓を組んで日本に持ってくるユニタイズが増えたり、サッシメーカーさんも自社で複層ガラスを生産している。そのように考えると、卸さんのカバー率を考えたとき、五割あるかどうかという気がする。

 加藤好進日本板硝子執行役員西日本支社長
 メーカーも厳しい状況が続いている。今はフォローとアゲンストの風が入り交じっているような状況。省エネ・安全、さらに大阪駅北再開発などのフォローの風が吹いているが、価格問題、コスト高などアゲンストの風が吹いているのも事実。頭を使いどうプレーするかが大きな命題だ。

谷村公二副理事長
経済を営むと書くのが経営であるが、今は継続して栄える「継栄」が求められており、頭を切り替えなければならない。メーカーさんの動きを見ると、われわれと距離ができつつあるように見受けられる。市場が変化しているからであり、われわれも変化への対応を進めなければならない。

文章はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)