2008.05.20. 総 会


 関西板硝子卸商業組合(杉山洋一理事長)は五月二十日、大阪市中央区のアークホテル大阪で通常総会、講演会、懇親会を開いた。新理事長に村島靖一郎氏を選出。副理事長には杉山洋一氏と濱田陽右氏が就任した。足立敏一AGCグラスプロダクツ営業部長がグローバル化する板ガラス情勢について講演した。

 懇親会は辻本豊三郎福利厚生委員長の進行で、村島新理事長があいさつ。来賓を代表して、花岡眞行AGCグラスプロダクツ西日本第一営業部長があいさつし、長濱隆セントラル硝子大阪支店長の発声で乾杯した。日本板硝子からは前田貴彦大阪支店硝子建材販売課長が出席した。
 新役員(敬称略)
 ▽理事長 村島靖一郎(村島硝子商事)
 ▽副理事長 濱田陽右(濱田特殊硝子)
 ▽副理事長 杉山洋一(杉山硝子)
 ▽理事 辻本豊三郎(辻本)、大供真一郎(ワイダ)、植木克尚(山本硝子建材)、斎藤洋介(斎藤産業)、小山保和(大阪板硝子販売)、小孫雄史(小間久商店)小村哲也(コムラ)、北橘成夫(三供システム)、佐々木孝和(松本商行)、奥山寛一(まねきや硝子)、山田晶一(山田硝子店)、斉田瑞穂(酒直) ▽監事 吉田彰(吉田硝子工業)、谷村公二(ナニワ鏡工業)、井上龍三(樫野)

−村島靖一郎新理事長
 原油の高騰によって、一バレル二百jも考えられる時代になった。今後も板ガラスの仕切り価格は上がっていくだろう。値上げをいかに各社が売値に転嫁し、利益を確保するかが大きな課題。
 日本での板ガラスの需要は世界の四%しかないという。世界レベルで物事を考えねばならない時代に入っている。
 今までメーカーと特約店は親子の関係だった。子が困っていたら親か面倒を見るという状況でこれまで来たが、これからは親でもなければ子でもない関係。自分の会社は自分で守れとの時代になった。今後も続く激動の時代には同業会員同士が情報を出し合い、共通の利益を生み出す道を模索しなくてはならない。これまで築いてきた親睦(しんぼく)の基礎の上に、これからこそ実利を見いだせる対策を講じなければならない。

 花岡眞行AGCグラスプロダクツ西日本第一営業部長
 一昨年度の新設住宅着工戸数は百二十九万戸。昨年度は百六万戸であり、一七%も落ち込んだ。メーカーも何とか組織・体制を変えて需要構造の変革に対処しているところ。
 ただ一つ変わらないものは、メーカーと特約店さんとの信頼関係。時代が混沌(こんとん)としてくるほど基本に戻り、メーカーと特約店さんとの関係を強固なものにしていきたい。市場規模は締小しているが、高機能ガラスの販売チャンスは広がっている。

文章はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)