2009.01.08. 板硝子業界新年御礼会


関西板硝子工事協同組合(横尾道男理事長)、関西板硝子卸商業組合(村島靖一郎理事長)、全国板硝子商工協同組合連合会(全硝連)近畿地区本部(南正働本部長)の三団体は一月八日、大阪市北区の新阪急ホテルで合同新年互礼会を開催した。国内外板ガラスメーカー、二次ガラスメーカー、大阪府鏡工業協同組合代表らを来賓に迎え、百十九人が出席した。
 主催者を代表し、南本部長があいさつ。「アンテナを大きく張りめぐらして厳しい環境を乗り切っていきたい」と述べた。来賓の加藤好進日本板硝子西日本支社長は「ガラス業界にとってもエコが推進される年になる。ビジネスチャンスはある」とあいさつした。
 横尾関西工事理事長が乾杯の発声、村島関西卸理事長が中締めのあいさつを務め、一本締めで閉会した。
■南正助全硝連近畿地区本部長
 昨年の六月に板ガラスフォーラムがあり、洞爺湖サミットがあり、中国四川省の悲惨な地震があった。機能ガラス、防災ガ一フスの機運が高まり、全硝連でも研修会を今年も続けていく。機能ガラスは建築用、産業用などに比べて分母は非常に小さいが、われわれの努力でいくらか伸長できるのではと期待している。
 座して静かに、身の丈に合った商売をして、目と耳だけはアンテナを大きく張りめぐらして元気に乗り切っていきたい。
■加藤好進日本板硝子西日本支社長
 前回のうし年は」一九九七年で、北海道拓殖銀行や山一証券が破たんした年。その前の一九八五年はプラザ合意があって円高不況で経済が良くなかった。一九七三年はオイルショックなど、うし年はあまりいい年ではなかった。半面、そこから新しいスタートが始まったということで、リセットし直す年。
 われわれの業界にとってはエコが推進される年になる。四月から改正省エネ法がスタートする。住宅や建物は性能表示をはっきりさせるようになる。やり方によってはビジネスチャンスが増える年になるのではないか。
■横尾道男関西板硝子工事協同組合理事長
 われわれガラス業界は商いの原点に返り、商売を見直して再スタートする年だと思う。より一層勉強・研究していくので、皆さま方の協力をお願いしたい。
■村島靖一郎関西板硝子卸商業組合理事長
 最近は卸、小売り、工事といった業種の境界線がなくなってきた。いっそのこと今の三団体を一つの組合にしてしまう方が、もう少しもうかるのではと思ったりもする。
 自動車も売れない、百貨店の売り上げも一割減るという厳しい時代で、今年一年どうなるのかと一抹の不安を感じるが、できるだけアンテナを働かせて乗り越えていきたい。

(文章はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)