2011.01.07. 板硝子業界新年御礼会


 関西板硝子工事協同組合(横尾道男理事長)、全国板硝子商エ協同組・合連合会(全硝連)近畿地区本部(尾下一雄本部長)、関西板硝子卸商業組合(綾部欽一理事長)の3団体は1月7日、大阪市北区の新阪急ホテルで関西板ガラス業界新年互礼会を開催した。国内外板ガラスメーカー、二次ガラスメーカー、大阪府鏡工業協同組合代表らを来賓に迎え、115人が出席した
 主催者を代表し、横尾関西エ事理事長は「今年こそわれわれの業界はイノベーション、革新を起こさなければいけない。今、ゼネコンとわれわれとの取引価格はあまりにも安いが、利益確保の目標を立てて踏ん張っていきたい」とあいさつ。
 来賓を代表して迫田泰滋AGCグラスプロダクツ西日本第一営業部部長は「住宅エコポイント制度という追い風があり、複層ガラス、LOW−E複層ガラスといった高機能ガラスが普及した。制度は今年で終わるかもしれないが、CO2削減という観点からも開口部の断熱、遮熱というニーズはなくならないだろう」とあいさつした。
 綾部関西卸理事長は今年のえとにちなみ、「ウサギは知恵と行動力を兼ね備えた動物。ウサギのように知恵を働かせ、積極的な行動力でこの難局を皆さんと共に乗り切っていきたい」と述べ、乾杯発声。
 中締めのあいさつを務めた尾下全硝連近畿地区本部長は「皆さま方に多く集まっていただき、いろいろと知恵を出し合い話し合うことができたと思う」と述べ、締めくくった。 横尾道男関西エ事理事長
 昨年から窓の断熱性能表示が問題になっているが、今のところ表紙はできたが中身ができていない。ただし4月1日から実施される。われわれが衝撃を受げたのは、サッシメーカーの工場にガラスを持ち込んで「サッシ&ガラス」に一体化して現場で施工すること。将来はガラス工事業界がなくなるのではないかと危倶している。
 今年こそわれわれの業界はイノベーション、革新を起こさなければいけない。今、ゼネコンとわれわれとの取引価格はあまりにも安いが、利益確保の目標を立てて踏ん張っていきたい。
 迫田泰滋AGCグラスプロダクツ西日本第一営業部部長
 建築業界は非常に厳しい。特に関西は関東と比べても地盤沈下が叫ばれて久しい。一方で住宅エコボイント制度という追い風があり、複暦ガラス、LOW−E複層ガラスといった高機能ガラスが普及した。住宅エコポイント制度は今年で終わるかもしれないが、C
O2削減という観点からも開口部の断熱、遮熱というニーズはなくならないだろう。
綾部欽一関西卸理事長
今年はう年。正確には辛卯(かのとう)。草木が枯れて新しい世代が芽吹き、草木がどんどん茂っていくという状態をいっている。ウサギは知恵と行動力を兼ね備えた動物。われわれが今年一年乗り切っていく中で、いろいろと厳しいことや苦しいことがあると思うが、苦難に直面したときはウサギのように知恵を働かせ、積極的な行動力で難局を皆さんと共に乗り切っていきたい。

(文章はガラス建装時報社 or ガラス新聞社の記事の中から使わせていただいています)